「失う」と捉えるか・・・

 

 

 

現在、うちのフロアに

認知症が急激に進行しているご利用者がいます。

 

もともと将棋や麻雀を好んで

共通の趣味を持つ人と交流を持っていましたが

そのルールを日に日に忘れていってしまうんです。

 

もちろん、寛容なご利用者もいらっしゃるのですが

認知症」の症状が理解できない方も少なくないので

ルールを忘れてしまえば、当然トラブルも起きます。

 

「将棋で王手の状況が分からなくなる」

「麻雀の役を思い出せない」

 

これまでできたことが、できなくなる・・・

失っていくことが辛い・・・

 

そう捉えるのが、普通の反応だと思います。

 

ですが「元々なかった」と考えてみるとどうでしょう?

 

将棋も、麻雀も、知らなかった「元々の姿に戻った」

 

そう捉えてみると

世界はもっと新鮮で、まだまだ楽しめるものに

変わってくるのかもしれません・・・

 

youtu.be

 

何にも知らないけど・・・

実はなんとなくしか覚えてないけど・・・

 

一緒にそれっぽく遊んでみる(笑)

 

全力で知ったかぶって盛り上げてみる(笑)

 

こんな空間を作り出せたら

これから失う不安も、少しは解消できるような

そんな気がするんですね。

 

認知症を笑いものにするな!」とか

そんな意見はあるかと思いますが、

 

介護士経験としても、プライベートでの経験としても、

何年も真剣に「認知症」と向き合ってきたからこそ

 

失うことを悲観し続けるくらいなら

一緒になって「笑い飛ばしてあげる」くらいが良いと

僕は結論付けています。

 

笑いものにもされず、誰も関わってくれなくなることほど

辛いものはありませんので

 

それが往々にして起こってしまう介護現場、施設生活だからこそ

介護士として何が出来るかを

これからも考え続けていきたいですね。

 

ばやし

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