道徳と経済

介護現場のパワーバランスとして

ご利用者<職員

となるケースが度々みられます。

 

そのような力関係の施設では

サービスに対する純粋なクレームも

「問題行動」として処理され

 

ぞんざいな介護が常態化していることも

珍しくありません。

 

本来であれば

ご利用者の視点に立って、対等な関係を維持する

職員の動きがあるのが理想でしょうし

 

それが難しい場合も

面会に見えた方や

施設管理者へのSOSによって

露呈されれば、解決の糸口は見えるでしょう。

 

しかしそれすらも機能しない

身寄りのいないご利用者

事なかれ主義の施設管理者や経営陣

日々、現状維持の介護チーム・・・

 

そうした要因がある施設では

一度入ったら二度と出られない

牢獄のような環境が出来上がっています。

 

そこに適応できない職員は辞め

そこに適応できないご利用者は

心も体も病んでいく一方になる・・・

 

ビジネスとして

成立していればそれで良いのか?

 

二宮金次郎像」で有名な

二宮尊徳の言葉にこんなものがあります。

 

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

 

僕自身も副業をやっていて

「お金を頂くからこそ、責任や付加価値を追求していける」

ことを知っているので

 

たしかに「介護」といえど

ビジネスであることは

大切だと思います。

 

しかしその実態が

少しずつ道理に反するものになっていくのなら

 

それはいずれビジネスとしても

致命的な欠陥になると

僕は考えるんです。

 

だからこそ

「個」で考えていても

事態は一向に動かないでしょうし

 

だからといって

急激な変化は

より保守的な体制を

助長させることになるでしょう。

 

あくまで長期目線で

「チーム」としての変化を

徐々に与えていくことが

鍵になると思います。

 

そんなチームビルディングを実現したい。

 

働くことが楽しい職場

ここに来て良かったと言われる施設

 

寝言にしたくないですね。

 

ばやし