【古武術介護】その手のひら、返せますか?

 

 

うちの現場の介護士

"人を抱えない日"はありません。

 

ベッド↔車椅子間

車椅子↔ストレッチャー間などなど

移動に介助を要するご利用者を抱えて支援する

「移乗介助」は、どの現場でも欠かせないでしょう。

 

そんな「人を抱える」という動きですが、

普段皆さんはどんな抱え方をしていますか?

 

体格の小さい方や、体重の軽い方だからといって

腕の力だけで、抱えようとしていませんか?

 

それを一発で見抜く方法が

古武術介護の原則にはあるんです。

 

それが・・・

 

移乗介助時、

抱えた手のひらを外側に返せるか?

というものなんですね。

 

人を抱える時、

当然、手の甲は外側を向き

手のひらは内側に向いて相手に触れているはずです。

 

ですがそうではなく、

まずその手のひらを外側に向けたまま

相手の背に手を回してみてほしいんです。

 

するとどうですか?

 

その時の「肩」って、しっかり上がってますよね?

 

きっと相手が自分の目線より低い位置にいると

脱臼しそうになるはずなんです。

 

だから必然的に、

目線を合わせないと

相手を抱えられなくなるんですね。

 

つまりは

相手を抱える時、手のひらを返せない体勢になっている人は

肩がちゃんと機能していない可能性が高いと

そこで見抜くことができるわけです。

 

僕も昨日やってみて

意外にも手のひらが回らない移乗介助が多かったことに

気がついたんですね・・・

 

腕が回らないなら

ご利用者の目線を合わせるために

自分が屈むか、ベッドを高くするか等

ポジショニングが重要になります。

 

そんな具合に

「手のひら返しで抱える」という古武術介護の原則は

適切な移乗を行う上での

指標になるということですね。

 

この一つだけでも癖づけていくことで

ご利用者も介護士

互いに負担にならない体勢で移乗できるだけでなく

介護士寿命の維持にも繋がるでしょう。

 

 

本日も、ねぼけねこ様(id:tohost32503)から

コメント頂きました(´ω`)

いつもありがとうございます!!

 

ほんと、介護士間でのみ情報共有していては

気付けなかったでしょう。

 

僕自身もこれまで

整体、ストレッチ、リラクゼーション、カイロプラクティック、スマート介護士ピラティス等々

色々手をつけていたからこそ

情報が繋がったのだと感じています。

 

スペシャリストではなく

ジェネラリストを目指す。

 

昔教わったこの言葉の価値も

あらためて実感しましたね。

 

ぜひ気になった方はお試しください(^^)

 

ばやし