理論重視と実用重視

現在、昇進に向けてトレーニング中ですが

細かな違いはあれど

内容は2年前に一通り、

当時の上司から教わっています。

 

同じ業務内容を別の上司から教えてもらっている

という珍しい状況だからこそ

その「教え方」の違いもよく分かるところで、

 

その違いが

「理論重視」か

「実用重視」か、なんですね。

 

前の上司は

どの業務を教える時にも

「その根拠は何だと思う?」

「どうしてその計算になるか説明できる?」など

業務ができるだけでは意味がなく、

その根拠をちゃんと説明できるという

「理論重視」で教えてくれようとしてました。

 

対して今の上司は

もちろん本質的な部分は大切だと伝えつつも

「まずは理屈を抜きにして、業務としてこなせるようになろう」と

「実用重視」で教えてくれます。

 

個人的には

人に教える時にも「理論重視」で教えようとするのですが、

 

いかんせん、理論重視で教えようとすると

「覚えるハードル」が一気に上がりますし、

 

僕自身も理解が追いつかなくなった結果

2年前、挫折する一因にしてしまったとも思うんです。

 

それくらい、介護の世界の「根拠」というのは

膨大な知識が必要になるわけで・・・

 

もちろん、分からない部分は逐一聞きに行けば

いつでも答えてくれる上司だったんです。

 

ですが、時間を取らせるのを変に申し訳なく感じたり

何が分からないかも分からないまま

「自分でできることは自分で勉強しないといけない」

という思考に

当時の自分は陥っていたんですね。

 

要領がよく、意欲的で、すぐに質問できる人にとっては

「理論重視」の教え方が良いでしょうし

そうやって本質が理解できていれば、応用が効くようにもなります。

 

ですが、その前提が揃っている人は

自分自身もそうですが、中々いないのでしょう・・・

 

だからこそ今、

「理論重視」「実用重視」の二人の上司から教わったことで

それぞれのメリット・デメリットを認識しながら学べていると思うんですね。

 

「理論と実用のバランス」を

理解度に合わせて変化させていくこと

 

それが教える側にも教わる側にも

必要なことだと気づいたんです。

 

実用重視だけでは

短期的な達成感は得られても

制度の改正や、イレギュラーに対して

根拠を説明できない、応用が効かないという問題が生じます。

 

かといって理論重視で覚えようにも

法律や制度、社会システムなど

膨大すぎる全体像を適切に把握できないと

そこで躓いて、実務に不安が残る可能性が高くなります。

 

もしかしたら、上司間でも情報共有して

「彼にはこう教えていったほうが良いだろう」と

動いてくれているのかもしれませんね。

 

そのように、教える側に立つ際には

個人レベルで使い分けられるのが理想ですが、

 

それが難しいようなら

自分とは違う教え方の人に頼んでみたり

その人から見える景色を共有してもらったりしても

良いと思います。

 

なんでもかんでも他人に頼って

自分で考えないことも問題でしょう。

 

ですが、僕みたいに

自分である程度のことは器用にできてしまって

それ故に、頼ることに向き合ってこなかった人間は、

 

人を日頃からよく観察して

その人の得意なことをしっかり頼ってみること

 

その視点はこれからも大切にしないといけないなと

改めて思いました(´ω`)

 

ばやし

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