呼吸を変えれば、体幹も変わる
▶︎体幹を変える「3大呼吸」
①ドローイン(フーッと長く吐く)
②ブレーシング(ハッと短く吐く)
③IAP呼吸法(吸うときも腹圧を保つ)
この流れで呼吸を行うことで、体幹のインナーマッスルを刺激できる。
(1日最低1回、毎日続けると体幹が蘇り、2週間で背筋が伸びて身体の軽さを実感できるとのこと)
呼吸の仕組み
呼吸の主役となる「肺」は、胸椎や肋骨といったフレームに収められている。
肺自体は風船みたいなものなので、自ら膨らんだり、縮んだりはできない。
胸郭が広がれば膨らみ、狭くなれば縮む。
その働きを助けるのが、胸郭と隣り合う体幹や、胸郭を動かす呼吸筋となる。
呼吸筋には、胸郭の底を支える横隔膜、肋骨を動かす肋間筋などがある。
加えて、体幹のインナーマッスルである腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群も挙げられる。
また、呼吸は無意識でも行えるよう、自律神経で制御されている。
しかし、常にストレスや緊張にさらされている現代人は、自律神経のうちでも交感神経が優位になりやすく、呼吸は浅くなる傾向が強い。
すなわち、体幹のインナーマッスルが活躍する機会が奪われてしまい、どんどん衰えやすくなるということ。
衰えなくても使いこなせてない「腹横筋」
重たいものを持つとき「ふーっ」と息を吐く理由。
それは「腹横筋」を働かせて体幹を機能させようとする本能的な行動だから。
("どっこいしょ"とつい言ってしまうのもそれ)
腹横筋は、腹筋群の深層にあり、コルセットのように体幹を取り巻く。
さらには、胸腰筋膜を介して、全部で5つある腰椎の一つひとつとリンクしている。
また、腰痛持ちでは、腹横筋の活動が、他の腹筋群と比べて遅れるため、モーターコントロール(【学習記録】体幹作り① - ばやしのこばなし)が乱れる傾向がある。
運動不足だと、筋肉は30代以降、年1%の割合で衰えるといわれているが、意外にも腹横筋は、寝たきりになるまで衰えない特徴がある。(ただじっと座っているだけでも、背骨を支えるために腹横筋は使われているため)
とはいえ衰えにくくても、腹横筋が思い通りに使えなければ、腰痛の予防・改善や、パフォーマンスの向上にも役立たない。
だからこそ現代人に求められるのは、腹横筋にも効くモーターコントロールエクササイズとしての体幹作りなのだ。
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呼吸と聞くと真っ先に浮かぶのが「喫煙」ですね。
呼吸機能が著しく低下するだけでなく、筋肉も分解されやすくなるので、この理屈から考えても「禁煙は大前提」なんだと理解できます。
体幹作りや呼吸法など、ストレスに対する身体的アプローチは多様にある捉えると、「タバコをやめるストレス」なんてのも「何か代わりになるものを摂取する」以外の、より効果的な方法もあるんでしょうね。
追々勉強していきたいと思います。
ばやし